アレルギー性紫斑病と紫斑病性腎炎

アレルギー性紫斑病と紫斑病性腎炎

アレルギー性紫斑病と紫斑病性腎炎について

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病は体内の小さな血管が障害される病気で、血管壁にIgAという免疫グロブリンが沈着するタイプの血管炎の1つです。アレルギー性紫斑病は小児の血管炎としては川崎病に次いで多い疾患で、紫斑病性腎炎を併発します。ヘノッホ・シェーンライン(Henoch-Schonlein)紫斑病とも言われていましたが、現在はIgA血管炎と変更されています。

 

診断基準

アレルギー性紫斑病の診断基準は、触知可能な紫斑があること、皮膚もしくは腎臓での生検(組織の一部を切り取る検査)で異常が認められること、腹痛(や関節痛)があること、発症年齢が20歳以下であることです。

 

治療法

アレルギー性紫斑病の治療は、安静を保つことが基本となります。それに加えて、症状に応じて対症的に薬剤を投与します。また、原因が微生物の先行感染である場合は抗菌薬を使用します。薬剤や食物が原因の場合はその原因物質を避けます。

 

さらに腎臓に対してはカクテル療法を行います。カクテル療法とは体質や症状に合わせて、同じ効果を持つ複数の薬を組み合わせて使う治療法です。相乗効果で薬の効き目が高まるとともに、一つ一つの薬の使用量が少ないので、副作用が現れにくいという利点があります。エイズの治療にも用いられています。別名、多剤併用療法とも言われています。

 

IgA(紫斑性)腎炎

2012年よりIgA腎炎と呼び名が変わっています。IgA腎炎は腎臓にIgAという免疫グロブリンが沈着します。免疫グロブリンとは抗体ともいい、微生物など病原体から私たちの体を守る働きのある物質です。

 

紫斑病性腎炎の重症度は、進行に伴い腎不全へと進展するために予後を左右します。腎不全への以降率は、尿異常(血尿と蛋白尿の両方または単独)のみを伴うときは5%ですが、ネフローゼ症候群が見られる場合は40%と高くなります。

 

さらに、尿異常とネフローゼ症候群に加えて急性腎炎症候群を発症すると50%の確率で腎不全へ進行します。ステロイドや扁桃腺の摘出などの治療法を検討します。紫斑病という全身性の血管炎にともなう腎炎です。気が付いたらすぐに小児科を受診して下さい。

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