特発性血小板減少性紫斑病の症状

特発性血小板減少性紫斑病の症状

特発性血小板減少性紫斑病の症状について

特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocytopenic purpura:ITP)は、血小板の減少をきたす他の明らかな病気や薬剤の服薬がなく血小板数が減少して出血しやすくなる病気です。体の各部で出血の危険が高まる病気で、国が指定する難病の対象になっています。

 

血小板の減少が引き起こす症状

血小板とは骨髄という骨の中にある組織でつくられる血液の成分です。血液中に存在して出血したときに血を止める働きをします。出血を止める為に必要な細胞なので、その数が減ると様々な程度の出血がみられます。細胞数が減少すると皮膚に現れる紫斑以外にも口腔、鼻血、血便、血尿、月経過多、脳出血を引き起こします。

 

なぜ血小板が減少するのか

まず、自己抗体という自分自身の血小板を破壊する抗体が体内で作られます。自己抗体(ここでは血小板抗体のことです)は血小板に結合して脾臓という臓器に取り込まれます。自己抗体が結合した血小板は脾臓の中でマクロファージという免疫担当細胞に破壊されてしまいます。

 

また、血小板は骨髄でつくられます。自己抗体は骨髄での血小板の産生をも阻害します。このように自己抗体による血小板の破壊亢進と産生低下という2つのメカニズムが明らかになっています。

 

急性型と慢性型

病気が起こってから半年以内に血小板数が正常に回復するものが急性型です。小児のITPは急性型が約8割で、性差はありません。微生物感染や予防接種が原因となる場合が多いです。

 

一方、慢性型は20~40歳の成人に多く、男女比は女性の方が2~4倍多いです。微生物などの先行感染はなく、原因は特定できないことがほとんどです。適切に治療を受けていれば、一般の日常生活に制限をする必要はありません。ただし、長期にわたって治療やその経過を観察する必要があるので、ITPと長く付き合う姿勢が大切です。

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